よくある質問

看護学科について

本学看護学科も、例年定員の8%-10%程度の男子学生が入学してきます。

全国的にも男性看護師は増加傾向にあります。また、精神科、救命救急センター、手術室、リハビリテーション科、整形外科などは、男性看護師が比較的多い診療科です。本学では、卒業後に保健師を養成する専攻科もあり、保健師として行政や企業等で活躍することも可能になります。また、看護師としてもキャリアアップして管理職なったり、認定看護師、高度実践看護師になる道も用意されています。病院看護師以外にも教育職等の可能性も広がっています。

看護学科の特徴的な科目は次の科目です。

1)「ヘルスアセスメントⅠ-Ⅲ」
あらゆる年代や様々な場における看護の対象者の健康状態や生活への影響をアセスメント(客観的に評価・分析)することの意義と方法を学びます。更に、正常と異常の判断や緊急度の判断等の臨床診断能力を培い、その人の状況に応じたアセスメントの方法を学ぶことができる科目です。
2)「ナーシングスキルⅠ-Ⅱ」
コミュニケーション・安全管理、セルフケア、看護記録、治療を受けている人々に安全面や苦痛の緩和に配慮できるなど、根拠に基づく看護と看護技術を提供するために必要な基礎知識や看護技術を学ぶことができる科目です。
3)「プロフェッショナル論」
自分自身のプロフェッションの将来の看護師として主体的に取り組む基礎的能力を学び、社会で活躍する実際の看護プロフェッションとの交流などを通じて自己の課題を発見し、看護の専門分野を広く知ることで卒後も自分自身で学ぶ力を体系的に身につけることができる科目です。
4)「チーム医療論Ⅰ-Ⅱ」
学部学科専攻を超えて、全学的に実施する科目であり、医療に従事する多種多様な職種で患者の状況に的確に対応できる医療を提供するために、実践例を提示して様々な角度からチームアプローチの基礎知識を学ぶことができる科目です。

原則として性別は考慮しませんが、肌を露出するような内容の演習の際には、男女別とし配慮しています。

先生方は、看護師だけでなく助産師や保健師その他認定看護師などの看護師以外の資格を持っている先生が多く、様々な分野に関して幅広く話を聞くことができます。解剖学は国家試験でも得点率の低い科目ですが、本学の解剖学の先生は丁寧に面白く教えてくれると評判です。

本学看護学科は単位制であり、学年制ではないので留年はありません。しかし、2022年度入学生より3年次進級時までに未修得科目がある場合は、留め置きになり、未修得科目を再履修することになりました。

原則、神奈川県内(主に横浜市内、茅ヶ崎市内)のふれあいグループの病院及び施設で、基礎看護学、ヘルスプロモーション、急性期看護学、慢性期看護学及び統合実習のほぼ全ての実習を行っています。

看護学科の病院実習の期間は、1年生は約2週間、2年生は約4週間、3年生は後期ほぼ全てが実習になります。2-4週間程度の短期間の実習の場合、ホテルに泊る、友人宅に泊まるなどしている学生もいます。また、3年次の長期実習期間中では、マンスリーマンションやアパートを借りて一人暮らしをする学生もいます。

原則として、全員の希望を聞くことはできません。しかし、配慮すべき特別な事情がある場合には相談を受けています。

実際の患者さんの病気や状態を理解した上で実際にケアを提供するため、病気や看護に関する学習や記録記載を課しています。学生は、初めての体験で緊張して、学内で身につけた知識・技術を臨地実習で上手く発揮できず、寝られなかったという声も時々聞かれます。しかし、しっかり講義を受けて学習をした上で実習に望めば、最初は戸惑いますが、徐々に適応しますし、先輩看護師のアドバイスも受けられますので、寝られないほど大変なことにはなりません。また、教員も実習に同行し、学習支援を行います。

大学で看護学を学ぶ意義は、大きく2つあります。1つは思考性です。これからの看護に必要な幅広い教養や問題解決能力、判断力、研究的思考を身につけることができます。これは、「学士力」といわれます。二つ目は将来性です。「管理」や「調整」の能力が期待され、より高い「待遇」や「責任」のある仕事につけます。また資格取得のための選択肢が多彩に広がることや大学院への進学がスムーズになります。