よくある質問

リハビリテーション学科について

理学療法士も作業療法士もリハビリテーション科のある病院に勤める人が多いです。

その他に、訪問リハビリテーションやデイケア(通所リハビリテーション)など地域に出て健康の管理の仕事に従事する方もいます。その他には、スポーツ関連の資格を取得してスポーツトレーナーやインストラクター等にも就く方もいます。また、作業療法士は就労支援や2005年に医療観察法が施行されて以来、司法精神医療も作業療法の職域となり、刑務所等の矯正施設においても作業療法の実践が評価され、作業療法士による生活訓練や創作活動・運動療法等の社会復帰プログラムが取り組まれています。

卒業の段階で小児分野に進む学生、地域リハビリテーション分野に進む学生、クリニックに進む学生等、卒業時に分野が決まって就職する学生もいますが、多くは働いた最初の病院で自分自身の専門性を見いだし、そこから徐々に専門分野に分かれていくパターンとなります。したがって、卒後最初の就職先は、総合病院など多様な疾患が見られる病院に就職する学生が多いです。病院に勤務したのち、自分の専門性にあった資格(専門理学療法士など)を取得していくこととなります。

療育センターなど、子供を対象とした療育(リハビリテーション)を実施している施設にあります。本学では、小児の発達障害に対応できる作業療法士の養成や小児作業療法の学内教育のための「発達・高次脳機能障害実習室」を設けています。療育センターとは、障害のある子どもに対して、それぞれに合った治療・教育を行う施設です。

本学作業療法学専攻では、すべての障害領域を学修し、作業療法士として必要な知識・技術を修得します。また、国家試験時には、すべての領域が出題範囲となっています。

全く問題ありません。むしろ世界的には女性のPTが多いくらいです。リハビリテーションの現場では,移乗介助などの力が必要な仕事は,複数人数で行う方が安全なので,一人で重いものを持ち上げることはありません。

本学は、転部・転学科を認めていません。

1年次の「見学実習」は、自分の将来のイメージがにつけられるように病院で、理学療法士の仕事の内容や役割などを見学して、学習のモチベーションを上げます。

3年次の「評価実習」では、学内で学んだ様々な評価方法により、実際の患者様、利用者の心身の状態や動作能力などを適切に評価する課程やその根拠を思考することに重点を置いた実習となります。

4年次の「総合臨床実習」では、リハビリテーションチームの一員としてその役割を学びます。また、学内で学んだ知識・技術を統合し、リハビリテーション医療の専門職に求められる適切な行動・態度・責任感を身につけます。その過程において、対象者や家族の持つ、身体的、精神的、社会的な課題を解決できる実践力も養います。

本学の最大の特徴は、グループ病院施設での実習が可能です。例えば、総合臨床実習では2カ所の病院でそれぞれ8週間にわたって現場の作業療法士から指導を受けます。担当教員と現場の作業療法士と綿密な連携に加えて現場に本学卒業生もいますので、手厚い学生のフォローが可能です。大学によっては、遠方の実習施設に行く可能性もあり、学生に何かあった場合の教員のフォローができないこともありますが、教育的、経済的に、そして心理的にもグループ病院で実習ができることは本学の大きなメリットです。

大学でも専門学校でも、卒業時に同じ国家試験を受験しますので、厚生労働省が定める理学療法に関する指定科目の内容を在学中に学びます。しかし、本学では、総合教育科目と呼ばれる人格形成に必要な「教養」を学ぶ科目が多数設定されており、学士課程教育の一翼を担う学部学科の教育プログラムとして大学での学びの基盤となる知識・技能と資質・能力を身に付け、深い教養を涵養していきます。また、本学理学療法学専攻の教員紹介のホームページ(https://sums.ac.jp/html/department/pt_teacher.html)の12名の専任教員は、それぞれの専門分野・領域の教育研究者であるため、専門科目においても深みある授業を展開しています。また、演習や実習で使用する機器や学内実習施設は、最新の理学療法学を学ぶ環境に適しています。

大学は、教育、研究、地域貢献を実践する高等教育機関です。

本学では、看護学、リハビリテーション学、理学療法学、作業療法学、薬学、保健医療学などの「学問」を学ぶ高等教育機関であり、知的、道徳的及び応用的能力を展開させ、学問を実現するための教育研究を行い、その成果を社会に提供して社会の発展に貢献する人材を養成します。

一方、専門学校は、「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」ことが目的であり、実践的な職業教育、専門的な技術教育を行う専門教育機関として、分野毎のスペシャリストを育成しています。

学校により、学ぶ科目名などの違いがありますが、厚生労働省が指定した科目内容を修得して卒業した学生は、大学、専門学校も隔てなく同じ国家試験を受験して、資格取得を目指します。

理学療法士は医学的リハビリテーションの中で基本動作の回復における中心的存在の専門職です。けがなど身体に障害のある人などに、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援します。

また、作業療法士は、心の病気や認知症、自閉症などの発達障害など、理学療法士が対応しない広い領域を扱うリハビリテーション専門職です。主に、応用的動作能力(食事、トイレ、更衣など)や社会適応能力(復職、復学など)の回復を目指します。個々の生活に寄り添い、障がい者が「暮らしやすさ」を取り戻すための支援です。生活は体の機能だけではなく心の状態やものごとを認識するリハビリテーション能力も必要になるので、4年間の学修を通じて、支援能力を身につけます。