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薬学部

教員紹介

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私が薬学部に入学したのは2006年のことであり、その年から薬剤師養成の6年制が始まりました。当時の目標は、処方箋を見て薬を供給する対物業務のみしか行わない薬剤師から、患者さんに接しチーム医療に加わる薬剤師になろうというものでした。あれから15年以上が経過し、顔の見える薬剤師が増えてきましたが、新たな課題として同じく患者さんへ接する医師や看護師と比べて、薬剤師にしかできない強みは何なのかが問われています。その答えの一つとして、現在の薬物治療の限界や問題について自ら調査し、臨床現場における研究、あるいは基礎薬学との共同研究にて解決方法を模索することのできるファーマシスト-サイエンティストとなることが挙げられます。そのような現在そして未来でも活躍できるような薬剤師を、本学にて育成していきたいと考えております。

氏名 田中 怜
フリガナ(ローマ字) タナカ レイ(Rei Tanaka)
職名 助教
学位 博士(薬学)
担当授業科目 チーム医療論、処方解析演習、薬物治療学Ⅴ、実務実習事前学習Ⅰ、実務実習事前学習Ⅱ、実務実習事前学習Ⅲ、病院実務実習、薬学総合プレ研究、卒業研究Ⅰ(課題解決型薬学研究・基礎と応用)、卒業研究Ⅱ(課題解決型薬学研究・発展)、総合演習Ⅱ
専門分野 がん化学療法、緩和薬物療法、精神科薬物療法
現在の研究テーマ 1.坐剤を中心とした院内製剤の製剤学的特性(長期安定性)調査および動物を用いた薬物動態の評価
2.緩和薬物療法/支持療法におけるメタアナリシスやナラティブレヴューを用いた治療薬選択の最適化に関する検討
研究内容キーワード せん妄、抗精神病薬、抗うつ薬、オピオイド
ティーチング・
ポートフォリオ
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主な著書 静がんメソッド 緩和ケア編, 安井博史, 佐藤哲観, 佐藤哲, 田中怜(分担・共著), 他, 日本医事新報社, 2023年
がん化学療法レジメン管理マニュアル 第4版, 濱 敏弘, 青山 剛, 池末 裕明, 内田 まやこ, 佐藤 淳也, 高田 慎也, 土屋 雅美, 田中 怜(分担・共著), 他, 医学書院, 2023年
そのまま使える緩和ケア患者説明ガイド, 大坂巌, 田中 怜 (分担・共著), 他 メディカ出版, 2017年
主な学術論文 Prevention of Acne-like Eruption Caused by Panitumumab Treatment Through Oral Administration of Non-steroidal Anti-inflammatory Drugs. Rei Tanaka, Hiroshi Ishikawa, Junya Sato, Takao Aoyama, Yoshiaki Shikamura, Michiro Shino. Biological and Pharmaceutical Bulletin 45(10) 1531-1536 2022
Incidence of delirium with different oral opioids in previously opioid-naive patients. Yosuke Sugiyama, Rei Tanaka, Tetsu Sato, Tetsumi Sato, Akiyoshi Saitoh, Daisuke Yamada, Michihiro Shino. American Journal of Hospice and Palliative Medicine 39(10) 1145-1151 2022
Pharmacists’ adherence support system FollowNavi for patients with type 2 diabetes. Shu Sekiya, Tatsunori Suzuki, Rei Tanaka, Shumpei Harigai, Konosuke Shimono, Susumu Ohura, Hajime Hashiba, Yoshiaki Shikamura. Biological and Pharmaceutical Bulletin 45(8) 1091-1100 2022
Influence of genetic variants of opioid-related genes on opioid-induced adverse effects in patients with lung cancer: A STROBE-compliant observational study. Rei Tanaka, Junya Sato, Hiroshi Ishikawa, Tetsu Sato, Michihiro Shino, Yasuhisa Ohde, Tetsumi Sato, Keita Mori, Akifumi Notsu, Sumiko Ohnami, Maki Mizuguchi, Takeshi Nagashima, Ken Yamaguchi. Medicine 100(44) e27565 2021
Investigation of Preventive Effects of Magnesium Oxide for Panitumumab-related Hypomagnesemia. Rei Tanaka, Hiroshi Ishikawa, Junya Sato, Michihiro Shino, Takao Aoyama, Kentaro Yamazaki. European Journal of Clinical Pharmacy 21(4) 187-192 2019
Safety profile of prophylactic rescue dosing of immediate-release oral opioids in cancer patients. Rei Tanaka, Hiroshi Isikawa, Tetsu Sato, Michihiro Shino, Katsuhiro Omae, Tetsumi Sato, Iwao Osaka. Journal of Pharmaceutical Health Care and Sciences 4(25) 1-7 2018
Incidence of Delirium Among Patients Having Cancer Injected With Different Opioids for the First Time. Rei Tanaka, Hiroshi Ishikawa, Tetsu Sato, Michihiro Shino, Teruaki Matsumoto, Keita Mori, Katsuhiro Omae, Iwao Osaka. American Journal of Hospice and Palliative Medicine 34(6) 572-576 2017
がん患者の便秘治療薬アカデミック・ディテーリング ~基礎と臨床のエビデンスを活用した資材開発~. 小茂田 昌代, 西森 久和, 土屋 雅美, 尾関 理恵, 佐藤 淳也, 清水 忠, 斎藤 顕宜, 宮嶋 篤志, 田村 渓, 田中 怜, 香取 哲哉, 河本 怜史, 木村 敦, 青柳 友彦, 都築 竜太, 岡元 るみ子, 関根 郁夫. 医薬品安全性学 8(2) 89-108 2023
医療用麻薬に関連するインシデント/アクシデントの調査と経験年数に着目した相関解析. 田中 怜, 飯島 久子, 青山 隆夫, 石川 寛, 佐藤 淳也, 川岸 佐和子, 河野 洋平, 梅坪 翔太, 佐藤 哲, 篠 道弘. 日本緩和医療薬学雑誌 15(1) 13-20 2022
オピオイドによる緩和薬物療法における遺伝子診断を用いた個別化医療の発展と課題. 田中 怜, 佐藤 淳也. 日本緩和医療薬学雑誌 14(2) 31-45 2021
JavaScript形式オピオイドスイッチング換算ツール「オピ姫」の開発とその効果. 田中 怜, 大西 智久, 森本 綾, 杉山 洋介, 石川 寛, 佐藤 淳也, 村上 ひろみ, 佐藤 哲, 篠 道弘. 医薬品安全性学 5(2) 111-117 2019