保健医療学研究科 修士課程
研究科長からのメッセージ

グレードアップした高度専門職業人を目指して
湘南医療大学では、2019年4月、高度専門職業人の養成を目的に大学院保健医療学研究科保健医療学専攻修士課程を開設し、さらに2024年4月に博士後期課程を開設いたしました。
「保健医療学」は、地域の保健・医療・福祉・教育に関する課題を科学的に探究し、解明していく学問であり、疾病を伴う人々の社会医療サービスの創造を目的とした実践の学問です。今日、保健・医療の現状では、患者や家族およびその生活形態が多様化・複雑化し、地域コミュニティ全体のシステム形成や、高度で専門的な医療技術、医療的ケアの実践が求められるようになり、まさに保健医療学分野に習熟した人材が重要視されるようになってきました。
そのような社会情勢の下に開設された本学の保健医療学専攻修士課程には、看護およびリハビリテーションを機能的に連携かつ協同できる学問分野として、「健康増進」、「心身機能回復」、「助産」の3学問分野が設置されています。地域において人々の健康増進と予防に関わる「健康増進・予防領域」、心身の機能回復と支援に関わる「心身機能回復領域」、そして助産ケアおよび母子支援の向上に関わる「助産学領域」の3構成の基、保健医療学の学修を通して科学的探究と学問的創造性が育まれ、「多職種間連携の相互理解」と「チーム医療」を主体的に担える、より広い学問概念の専門的知識・能力を持つ高度専門職業人が養成されます。
また、超高齢化社会の進展に伴い、保健医療学においてさらなる創造性・多様性に満ちた研究・開発能力を有した「研究者」や、医療・保健施設、行政、地域で保健医療学分野の中心的役割を担える「高度専門職業人」、さらに保健医療学分野の大学において確かな教育・研究能力を備えた「教員」の養成が求められるようになりました。それに伴い、修士課程を修了した学生を対象に、更なる高度な専門性を身に付けた「研究者」・「高度専門職業人」・「大学教員」の養成を目的として3年の博士後期課程が開設されました。博士後期課程では、知のプロフェッショナルとしての人材が育成され、「看護学」「リハビリテーション学」それぞれに博士の学位が設定されており、授与されることとなっています。
さらに、2025年より修士課程に新しく「医療・マネジメントエグゼクティブ」領域も新設され、スタートいたします。この領域は、他の領域とは異なり、医療経営に優れた管理職を養成する新領域です。過酷な社会情勢を乗り越え、組織を躍進させる戦略的思考と問題解決能力を備えた、医療界の中核的人材として活躍するトップリーダーを育てます。
このように湘南医療大学保健医療学研究科は、未来の医療界を支える優秀な人材を育むために日々、躍進を続け我が国の保健医療学の発展に寄与しています。
研究科長 喜多村 健