研究活動・教育活動 紹介

在宅看護分野の看護技術教育における看護実践能力の育成と課題

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在宅看護は、療養者が生活する場において、様々な年代や疾患、療養環境に対応しながら看護を提供するという特徴を持っています。また、在院日数の短縮化などから在宅へ移行する療養者は多く、高度な医療処置や複合的な健康問題への対応が必要なケースも増えています。その中で実践される看護技術は、幅広い知識と判断力、応用性、柔軟な発想・創造力などが求められます。

本学の在宅看護学領域でも、様々な制約の中、学内での学習においていかに現実に近い形で居宅における看護技術をイメージして学ぶことができるかに重点を置いて演習科目の内容を構築し実践して来ました。写真は、3年次の在宅看護方法論Ⅰの演習科目の中で実施している在宅での看護援助技術演習の一コマです。病院とは違う環境の中で実施する洗髪や体位変換・移動など様々な工夫の中で実践している一旦のすべを、在宅の現場を知らない学生に少しでも居宅に近い体験的学習として提供することで、理解から実践能力へとつながっていくことを期待しています。

看護学科 小林 紀明