研究活動・教育活動 紹介

災害時におけるリハビリテーション支援体制の構築に向けて

下田 栄次[写真]

甚大な被害をもたらした東日本大震災や平成28年熊本地震を契機に、様々な立場から、災害時における防災・減災についての検討がなされています。
防災における取り組みとして、人材育成や教育、地域住民の方を対象とした健康増進や介護予防といった事業活動、減災における災害リハビリテーション支援活動では、被災された方々の健康支援、身体機能が低下した方への回復支援、そして生活支援に関わる多様な活動があります。

私は、理学療法士の視点から、避難所や福祉避難所、応急仮設住宅の生活環境を支援・調整していくことで生活不活発病を予防する研究を行っています。また医療や介護における生活支援を一体的に連携させる地域包括ケアシステムの一環として、神奈川県や各市町村の行政機関と連携を取りながら、「地域防災」をキーワードにした人と人とのつながりをつくるサポート、災害支援体制から地域支援ネットワークづくりもすすめています。

今後も災害対策に関する情報の発信や技術の向上につながる活動や研究を通して、「地域づくり」、「まちづくり」に貢献していきたいと考えています。

理学療法学専攻 下田 栄次