さまざまな動作障害の「なぜ?」を見える化する
私の研究の主なテーマは三次元動作解析装置を用いた動作分析です。体の表面にたくさんの赤外線反射マーカを貼り付け、特殊なカメラでマーカを位置を記録し、関節角度、身体重心位置、速度、加速度などを算出して解析します。
肉眼や通常のビデオカメラでは捉えることのできない動きを解析して、「どうしてこの動作で痛みが出るのか」「どうしてこの動作は失敗しやすくて危険なのか」「転倒を予防するためにはどんな能力が備わっていれば良いのか」といった疑問を解析によって解決していきます。
また、このような研究手法は物理学が苦手な学生には敬遠されがちです。私が担当する「動作解析学」では計測データを基に作成したコンピュータグラフィックを用いて、学生自身が操作して動作を確認することで、興味を持ってもらえるように工夫しています。
理学療法学専攻 櫻井 好美