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リハビリテーション学科 作業療法学専攻 学生の研究がアメリカの医学雑誌『JSES International』に論文として掲載されました。

2022年3月14日

リハビリテーション学科 作業療法学専攻 学生の研究がアメリカの医学雑誌『JSES International』に論文として掲載されました。

題名は「Normalized Hand-Behind-Back for the measurement of shoulder internal rotation」、作業療法専攻3年生の鈴木 夏恋さん、田部 琉星さん、蓮見 福大さん、福島 大紀さんの4名と指導教員1名による共同執筆です。

『JSES International』はAmerican Shoulder and Elbow Suegeons(アメリカ肩肘学会)の機関誌で、国際的な学術誌の一つです。
作業療法士を目指す学生が掲載されることは大変珍しいことですが、評価検査に関する優れた研究の成果が評価され今回の掲載につながりました。

研究内容について

研究タイトル:Normalized Hand-Behind-Back for the measurement of shoulder internal rotion(正規化されたHand-Behind-Back法による肩内施可動域測定)

肩関節内施可動域の評価手技であるHand-Behind-Back法のうち、触診が用意な1点と拇指(※1)先端との距離を測定結果として用いるテープ法において、大人と子供の比較など、体幹長(※2)の異なる個人間の比較を行う際には支障が生じます。
そこで、測定値を正規化して体幹長(※2)の影響を取り除く方法を提案し、その信頼性を検証することを研究目的としました。
結果、提案する評価手技が臨床利用に耐えうるだけの十分な信頼性を有し、体幹長に影響されずに個体間の比較が可能な肩関節内旋可動域のパラメータとして活用されるであろうことを指摘しました。

(※1)拇指…おやゆび
(※2)体幹長…柱を伸ばした姿勢でいすに座ったときの、いす面から頭頂までの長さ

本研究は6月に開催予定の第59回日本リハビリテーション医学会学術集会においてポスター発表される予定です。

研究指導教員からのコメント(作業療法学専攻:光金 正官 講師)

医師中心のこういったジャーナルに作業療法学生が投稿するケースは世界的にみても相当めずらしく、論文掲載の可否が審査される最終過程においても編集委員からはこの点がかなり注目されました。

この雑誌はオープンアクセス専用誌であり、学生によるこの論文は今後世界中の多くの研究者や臨床家に読まれることになるでしょう。
作業療法学専攻の学生は3年次に入るとすぐに指導教員1名あたり3から4名ほどの人数でそれぞれの研究ゼミに配属されます。4年次の夏までには卒業論文を仕上げることになっていますが、ほとんどの学生はそこまでかからずに完成させてしまいます。日々の授業や病院での長期実習などがある中、スケジュールの合間をぬうように上手くやりくりしながら、生き生きと研究活動に取り組む様子には教員としてもただただ感心するばかりです。学生にとってこういった活動は初めての体験であり、また指導教員が多くの手助けをしながらのものではありますが、論文として成果がまとまる頃には皆が大きな学びと達成感、満足感を得ているのが分かります。

卒業論文集の発刊も今年で4巻目となりますが、開学から7年経過しようとしている今、学術面における歴史的積み上げも着実になされてきているようです。教員として、自身の研究活動のみならず、学生の将来的な研究遂行能力の基礎を培うことを意識した教育にも努めていきたいと思っています。

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