作業療法学専攻 田島明子教授の共同研究が日本認知症ケア学会大会石﨑賞を受賞しました
田島明子教授の認知症に関する共同研究が、日本認知症ケア学会大会の2023年度「石﨑賞」を受賞しました。
石﨑賞
石﨑賞は、日本認知症ケア学会大会において優秀な演題発表をした者に対し贈られる賞です。認知症ケアに関する独創性・有用性・発展性の観点から評価されます。田島教授らの研究「認知症の人の視点に立った社会参加に関する文献研究」（筆頭発表者：北海道リハビリテーション大学校・池田保先生）は「第23回日本認知症ケア学会大会」で発表され、21の受賞演題のひとつに選ばれました。田島教授は、前職大学院博士課程において池田保先生の研究指導をし、現在も継続的に研究支援をしています。
研究テーマ
「認知症の人の視点に立った社会参加に関する文献研究」
受賞内容
本報告は、認知症の人への社会からの偏見や自己否定感、社会に求めていることについて認知症の人の言説を整理するため、認知症の人の手記10冊から質的内容分析を試みたものである。結果、誤解や偏見により社会に受け入れらない、思いや意思が尊重されない経験をしており、役に立たない人間に思えると認識していた。また、認知症の症状を理解してほしい、意見を聞いてほしい、社会活動ができる社会にしてほしいことを求めていた。私たちは、認知症の人の思いや意見を優先し、やりたいことを実現できる関りを通して、社会と繋がる支援を行う必要があると考えられた。
2023年度日本認知症ケア学会石﨑賞受賞者一覧：