第59回日本リハビリテーション医学会学術集会に参加した作業療法学専攻の学生にインタビューを行いました
リハビリテーション学科作業療法学専攻の学生の研究が、アメリカの医学雑誌『JSES International』に論文として掲載され、その後6月に開催された第59回日本リハビリテーション医学会学術集会に作業療法学専攻の学生4名が参加をしました。
今回はその4名にインタビューを行いましたのでご紹介します。
リハビリテーション学科 作業療法学専攻 学生の研究がアメリカの医学雑誌『JSES International』に論文として掲載されました。
題名は「Normalized Hand-Behind-Back for the measurement of shoulder internal rotation」、作業療法学専攻3年生の鈴木 夏恋さん、田部 琉星さん、蓮見 福大さん、福島 大紀さんの4名と指導教員の光金正官先生による共同執筆です。
作業療法士を目指す学生が掲載されることは大変珍しいことですが、評価検査に関する優れた研究の成果が評価され今回の掲載につながりました。
インタビュー記事
- ★学会の様子、ポスター発表をした感想を教えてください
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学会ではほとんどがドクターかリハビリ職の方ばかりで、学生が参加しているのは客観的に見ても珍しかったと思います。講演や各ブースのポスター発表に参加し、学生として参加したことも含めてとても貴重な時間を過ごすことができました。
ポスター発表は緊張もありましたが、とても貴重な経験となりました。中には質問を投げかけてくださる方もいて、とてもうれしかったです。
- ★論文発表も含め、学会発表を行う中で苦労したこと、大変だったことはりますか?
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今回の研究を行うにあたり調査の対象として、学生、学校の事務の方々、学部の先生方等約60名の方にご協力いただきました。大人数を対象とするので、スケジュール調整や計測に苦労しました。4人で役割分担を行いながら協力して取り組むことができました。
- ★論文発表を含め、学会発表を行う上で得たことはありますか?
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今回の論文発表をきっかけに英語の論文を読むことが楽しくなり、今では様々な論文に目を通すようになりました。
統計学を授業で学んではいましたが、今回の調査で実際にその学びを活かすことができ、統計学のおもしろさや重要性に気づくことができました。
学会では最新の医療器具を拝見することができ、とても勉強になりました。
- ★あと数ヶ月で卒業ですが、後輩たちに伝えたいことはありますか?
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同じ資格を目指した同級生同士のつながりを大切にしてほしいです。分からないこと、困ったことや悩みがあれば学生同士で補い、就職や実習については先輩にアドバイスをもらうことも大切です。加えて積極的に研究室へ出向いて先生方に質問することは自分自身がステップアップしていく上で欠かせないことだと思います。頑張ってください。
インタビュー記者より
インタビューの中で、4名全員が高い向上心を持って研究活動に取り組んだからこそ、やりがいや達成感を得ることができたのだと感じました。また会話の中からは、研究指導教員である光金正官先生と学生の間に信頼関係がるからこそ、今回の発表に至ったのだと思いました。
学生ながらに学会で発表し、多くの貴重な経験を積んだことが、今後の作業療法士としての活躍に結びついていくのではないかと思います。